まだ続いてるバティック [日記]




マレーシアの民芸バティック(ろうけつ染め)の教室に通い始めていつの間にか2年半になる。最初は1年保つかと思っていたら、すっかりはまってしまって週に1度の教室が楽しみだ。はじめの頃はマチスやピカソなど好きな画家の絵を模写したりしていたが、以後モチーフは多様化してアフリカン・アートやハワイアン・アート、リキテンシュタインの漫画アートなどに発展し、最近では日本趣味の北斎の浮世絵なんかにも手を出している。モチーフは多様だが、僕は一旦覚えたエコバッグに仕立てることに夢中になり、絵が仕上がる度に洋服の仕立て屋よろしくミシンを踏んでいる。マチのない単純なバッグなのであっという間にでき上がる。絵のモチーフがマレーシアのバティック独特の花模様なんかとあまりにも離れているので、教室の先生もちょっとあきれてこの頃ではあまり丁寧に面倒見てくれなくなってきた。しかし本人はそんなことは一向に気にしないで、どんどん違う分野に進んでいる。次は鶴田一郎画伯の美人画あたりを模写してみようかな。
またまた天気の話 [日記]

この写真、夕方ではなく朝陽が昇るところです。これ北京のあの大気汚染の写真?と思う人がいるかも知れない。ここクアラルンプールも車社会で空気の汚染もかなりのものだが、こちらの人がヘイズと呼ぶインドネシアからの焼き畑の煙による視界不良はしょっ中あるものの、いまの季節にこんなに霧にけむったような視界の悪さは珍しい。これは多分車の排気ガスによる汚染ではなさそうだ。いま湿度計は80%を指している。この湿度が主な原因ではないだろうか?この赤くかすんだ太陽がもう少し上に上がってくれば、空気が乾いてきてもっとスッキリとした景色が見られるんだろうな。それにしても朝目が覚めたとき窓から見える景色がこんなに暗くかすんだものだとギョッとする。この湿気、人の肌には悪くなく、日本にいるとき冬にはいつも指先がひび割れていた僕の手も年中しっとりしているのはありがたい。
SUV大流行 [日記]

世界的な流行と云っていいんだろうが、このところここマレーシアでもSUVカーがすごい人気のようだ。車社会なので金持ちはみんないい車を買いたがる。車がここではまだステイタスなのだ。フェラーリやランボルギーニ、ベントレーといった高級車は勿論、ポルシェ・カイエン、BMW・X5, AUDI・Q5といったSUVの高級車もよく見る。何故かロールスロイスは少ない。
SUVの流行に合わせて自動車メーカー各社はニューモデル開発に力が入っているようだ。そんな中最近街中でも見かけるようになった日産ムラノの新型にはガッカリした。初期モデルがSUVの中にあってひと際ユニークでカッコよかったのに、2台目は個性がすっかり失われて他社の新型と変わらなくなってしまった。僕は初代のムラノが好きで、もしSUVに乗るとしたらカイエンは買えないからムラノだなと思っていたのに、これでは特にムラノでなくてもいいではないか。

これが2台目ムラノ。何だか他社のSUVと区別がつかなくなってしまった。ガッカリである。
マレーシアでは圧倒的な信頼を勝ち得ている日本車なのだが、このところIT業界に於けるSAMSUNGのように、自動車業界でも韓国勢の勢いにはすごいものがあり、HYUNDAIやKIAがのしてきている。
価格が安いという理由が大きいのだろうがその仕上がりのよさや性能の向上も大いに貢献しているようだ。特にいま流行りのSUVが人気で、HYUNDAIのSANTA FEはそのデザインと日本に負けない性能がものをいっているように見受ける。HONDAのSR-Vがすごい人気でその新型もそろそろここマレーシアにも現れそうだ。それにしても、HONDA CR-Vといい、TOYOTA HARRIERといい、HYUNDAI SANTA FEといい、どれも似たりよったりのスタイルで個性に乏しい。しかしどれもが似ているということはそれがトレンドであり、それ故によく売れるということなのだろう。そんな中にあってPORSCHE CAIENやBMW MXシリーズなどはその個性を守っているのは立派という他ない。

HONDA CR-V

TOYOTA HARRIER

HYUNDAI SANTA FE